マンガ制作をお勧めしない
3つのケースとは?column

「マンガ制作をお勧めしない業界・ケースはありますか?」
弊社ではこのような質問を受けることがありますが、まず「お勧めしない業界はありません。どのような業界でもマンガを活用することは可能です」というのが回答となります。
ただし、「お勧めしないケース」は存在します。
この記事ではマンガ制作をお勧めしないケースを3つ紹介します。
目次
マンガ制作をお勧めしないケースとは
下記のいずれかに当てはまる場合は、マンガ制作はお勧めできません。それぞれのケースの内容と理由をお伝えします。
①マンガを活用する目的が不明確なケース

「マンガを制作する目的は何ですか?」
もし、その答えが「競合がマンガを活用しているため」「マンガが流行っているから」「何となく良さそうだから」ということであれば、マンガ制作はお勧めできません。
※ただし、こういったケースでも弊社であれば、ヒアリングを基に企画の提案、目的の明確化、ターゲット設定までご提案します。
なぜなら、目的が不明確なまま制作に入ると、どんなに魅力的で面白そうなマンガでも「読まれて終わり」のコンテンツになってしまうからです。
マンガをマーケティングツールとして活用する場合、常に目的からの逆算で考えることがポイントです。
目的が明確であることで、下記の項目が決まります。
□ 活用チャネルの確定
LP、SNS、営業資料など、ターゲットに最も刺さる媒体はどこか。
□ シナリオの方向性
読者の課題に寄り添い、心を動かすストーリー展開はどのようなものか。
□ 導線設計
マンガを読んだ後、資料請求や問い合わせ、購買といった次のアクションにどう導くか。
「何のためにマンガを作るのか?」という目的を明確に設定することで、目的達成に向けて機能するマンガ制作が可能になります。
よくあるマンガ制作の目的
□ 問い合わせ数を増やしたい(コンバージョン率向上)
→マンガランディングページ制作
□ 展示会やイベントで資料の配布数を増やしたい
→マンガ小冊子・マンガチラシによる配布数増加
□ 商品・サービスの魅力をHPで分かりやすく説明したい
→Webマンガによる読了率・理解度アップ
□ 商品・サービスの認知拡大を図りたい
→SNS投稿・マンガインフルエンサー起用
□ 採用活動での母集団形成を強化したい
→仕事内容をマンガにするジョブマンガ
このように、目的が明確であると、活用チャネルが自然と見えてきます。そこからシナリオ・導線設計へと繋がります。
この「①マンガを活用する目的が不明確なケース」は、実は多くの方が陥りがちな落とし穴です。とても重要なので最初にお伝えしました。
②ターゲットが不明確なケース

マンガ制作に限らず、全てのマーケティングにおいて「誰に届けるか」は最も重要な設定項目です。ターゲットが不明確な状態でのマンガ制作は、お勧めできません。
マンガは老若男女問わず、読んでもらいやすい優れたツールです。そのため「一人でも多くの人に読んでもらいたい」と思うことも分かります。しかしそれは、ターゲットを広げすぎてしまうことに繋がります。ターゲットではない人に読んでもらっても途中で離脱されるだけで、そこからコンバージョンは生まれません。
例えば「証券会社」がマンガを制作するケースを考えてみましょう。目的は「自社で証券口座を開設してもらい、株式投資を始めてもらうこと」とします。

【失敗例】ターゲットが不明確なマンガ制作
「20歳以上の男女」と設定した場合、ターゲットが広すぎて読者像がぼやけてしまいます。「20歳以上の男女全員に刺さるマンガ」と言われても、どのようなストーリーにすれば良いのか、パッと思い浮かばないはずです。このようなマンガで態度変容を促すことは困難になります。
【成功例】ターゲットが明確なマンガ制作
「株式投資を今までに行ったことはないが、NISAが良いと話を聞いて興味を持ち始めている。そもそもNISAが何かよく分からない。株はNISAなのか?株は危険ではないのか?という不安がある。しかし、自分でゼロから調べるのは面倒に感じている30代前半の独身男性」
ここまでターゲットを明確に設定すると、ターゲットの抱える悩みや生活感などの輪郭がはっきりと見えてきます。そのターゲットに向けてマンガを制作することで、共感を生み、最後まで読んでもらえる可能性は飛躍的に高まります。
すると、「初心者向けに株式投資の仕組みを紹介するマンガ」として、「今のままで大丈夫かな?と焦り始めたズボラな主人公が、NISAの基本を学び、株式投資にチャレンジするストーリー」のような具体的な内容が自然と思い浮かびませんか?
マンガマーケティング成功の秘訣
ターゲットが明確であれば、読者にとってストーリーが自分事として刺さるため、最後まで興味を持って読んでもらえます。
さらに、マンガ制作後の広告出稿・メルマガ配信・Webページへの掲載・SNSでの発信など、ターゲットに届けるための導線設計もスムーズに行うことができます。
つまり、マンガマーケティングが成功するか否かは、ターゲット設定にかかっていると言っても過言ではありません。
「マンガを具体的に誰に読んでもらいたいのか?」
その答えが不明確なままでは、マンガ制作はお勧めできません。ターゲットとなる人物像がはっきりと現れるくらい明確に設定することがマンガマーケティング成功の秘訣です。
③マンガでない方が伝わりやすいケース

「どのような情報でもマンガにさえすれば伝わりやすい」というのは間違いです。情報を伝える上で、あえてマンガを使わない方がスムーズに伝わるケースも存在します。
例えば、機械を操作するような「複雑なマニュアル」のマンガ化です。もちろん、大まかな作業の流れや、作業に必要な心構えなどをマンガ化することは効果的です。しかし、実際の細かい操作方法や複雑な手順となると話は別です。
なぜなら、「複雑なマニュアル」をマンガ化してしまうと、読者は「マンガの絵」と「目の前にある実物の機械」を見比べるという、余計な確認作業を強いられるからです。結果として、操作に至るまでの確認工数が増え、マンガの解釈の勘違いから重大な操作ミスに繋がる危険性すらあります。
この場合、実際の機械の操作部分を写真に撮り、押すべきボタンに丸を付ける方が圧倒的に分かりやすく、操作ミスを防ぐことができます。もしくは、操作方法をビデオカメラで撮影し、動画マニュアルを制作した方が直感的でイメージがつきやすいでしょう。
このように、写真や動画の方が情報が伝わりやすいケースがあります。
マンガは「興味喚起」「読むハードルを下げること」が強みです。その点を踏まえると以下の条件に当てはまる場合は、情報伝達ツールとしてマンガを制作することはお勧めできません。
マンガよりも写真・動画が適しているケース
- ターゲットの興味を引く必要がない場合
(業務上、読むことが必須であるなど) - 内容が複雑で勘違いやミスが許されない場合
(正確性が最優先されるなど)
マンガは万能ではありません。伝えたい情報とターゲットのことをよく考えて、どのような情報伝達ツールを活用することが最適かを見極めることも、失敗しないための重要なポイントです。
まとめ
ここまで、マンガ制作をお勧めしないケースについて解説してきました。
【マンガ制作をお勧めしない3つのケース】
- マンガを活用する目的が不明確なケース
- ターゲットが不明確なケース
- マンガでない方が伝わりやすいケース
マンガ制作を始める前に、まずは「何のために作るのか(目的)」と「誰に届けるのか(ターゲット)」を明確にしましょう。
その後、以下のように問いかけてみてください。
「ターゲットに最適な情報伝達ツールは何か?」
「そのツールで、ターゲットの興味を引きつけられるか?」
「ターゲットは途中で離脱せず、最後まで情報を受け取ってくれるか?」
もし、最適なツールの答えが「マンガ」であれば、ぜひ私たちにご相談ください。
目的達成とターゲットに合わせた、より具体的なマンガのシナリオ・活用方法をご提案させていただきます。


